【7751】キヤノン 高配当の裏側

7751キヤノン

【7751】キヤノン 高配当の裏側

今回書く記事は7751キヤノンです。

以前書いたJTと並んで有名企業+高配当で知られていますが、このキヤノンの現状を書いていこうと思います。

私はJTとキヤノンをほぼ同時期に買いましたが、JTは保有しておりキヤノンは既に売っていますので現在保有はしていません。

何故そうしたのかをこれから説明したいと思います。

キヤノン現状の売上進捗

2016年から2019年までの業績推移です。

売上高に関しては2017年が高値を取りその後2年間は下がっている状況です。

さらに2020年通期業績予想は3兆2500億円予想なので2019年を下回る予測となっています。

いい時は4兆円、悪いときは3兆円前半が大まかな捉え方かなと思います。

キヤノン現状の利益進捗

注目すべきは利益面です。

2019年に営業利益・経常利益が急落しています。

理由は後述しますが、上記画像の修正一株益が約117円となっており、配当は160円支払っています。

不足の1株当たり44円をキヤノンのポケットマネーから出しているということです。

このポケットマネーからお金を拠出することをタコ配と言います。

タコが自分の足を食べて生きながらえることからこのように呼ぶようです。

もっと専門的に言えば配当性向が100%を超えている状態

以前のJTの記事で書いていますのでそちらを読んでいただけるといいかと思います。

この配当性向100%の何が一番悪いことかと言えば減配の可能性が凄く高くなるということです。

今のキヤノンの魅力は高配当ですが、その配当額を減らされたら購入した意味がないですよね。

何故そのような状況になったのかをこれから書いていこうと思います。

キヤノン業績不振の原因はカメラが売れない?

キヤノンと言えばカメラの会社と思う人が多いかもしれません。

カメラは数年前からスマートフォンの出現によって落ち目でしょう何を今さらと思うかもしれませんが、業績不振の理由はミラーレスカメラの出遅れにあります。

カメラにはミラーレスカメラと一眼レフカメラがありますが、このミラーレスカメラの特徴としてコンパクトで持ち運びしやすい・液晶モニターで見れるので扱いやすいなどがありますが、このミラーレスカメラにおいてソニーが一気に覇権を取ったのです。

この表は2019年に売れたミラーレスカメラの順位ですが、TOP10の中にソニーが6機種あるのに対し、キヤノンは3機種しかありません。

この主力事業のカメラにおいて他社にシェアを大きく取られたのが売上・利益の大幅減につながっているのです。

また一番の売上の核となるオフィス関連事業もコロナの影響を大きく受けているのも原因となります。

キヤノンの対抗策 事業の多角化

キヤノンもこの状況を指を加えて見ているわけではありません。

もちろんソニーのミラーレスカメラに対してキヤノンも新製品を出してシェアを取り戻しに行っていますが、キヤノンが打っている手は現在事業の多角化です。

カメラが現在の大きな主力であることは間違いないですが、このカメラ市場自体は減少傾向です。

次の時代を生き抜くためにはカメラ以外の大きな柱が必要となります。

その中でも特に力を入れているのは医療機器関係への進出です。

医療は今後も伸びていく市場ですからこの医療機器に使われるカメラ(ミラー)のシェアを大きく取ろうとしています。

元々経営の多角化には力を入れていましたが、医療機器関係上記の図でいうところのメディカルシステム事業の売り上げ構成比を大きく伸ばそうとしています。

この医療機器に経営資本を注力して成功した会社に富士フィルムがあります。

富士フィルムは経営資本をカメラから医療に大きく舵を切り医療機器の売上構成比はなんと44%です。

キヤノンが12%に対して44%の構成比というのは元々カメラの会社と考えると全然違いますね。

富士フィルムはこの選択と集中により2019年は営業利益・経常利益が過去最高を更新しています。

常に一歩先を行く富士フィルムもまた素晴らしい会社だと思います。

話をまたキヤノンに戻しますが、この医療機器に参入することのメリットとして利益率が高いことが言えます。

医療機器というのは安いからこれにしようとか特別セール中だから買おう!というものではありません。

常に最高の機器を高くても買うのが医療機器の世界です。

つまりメーカーの価格通りで販売できるので高利益率が実現できるのです。

キヤノンは現在経営の多角化をより進め構造改革をしている最中なのです。

株主のとっての現在のキヤノン

これまで書いた通り日本でも有数の企業キヤノンが苦戦していること。

また現在構造改革中で医療分野への進出に力を入れていること

これらを見るとキヤノン頑張れ!と思う方も多いと思いますが、投資家はシビアに見なければいけません。

多角化をより進められるのか・またミラーレスカメラのシェアを取り戻せるのか

ここをシビアに見なければいけません。

まず配当金に関してですが、シェアを取るということは投資をする。つまりお金を使うということです。

積極的に企業が投資をしていく一方で配当金でさらにお金を支出していく。

どう見ても財務が悪くなることが予想できます。

ここまでの話の中で企業が投資することと配当金を減らすことどちらが経営者として正しいでしょうか?

一時的に配当金の額を減らしても新しい投資をして経営状態をより健全にしていく方が正しいと私は思います。

キヤノンは過去減配したことはありません。

これは会社として株主を大切にしている証拠でもありますが、ここに拘っていると一気に没落する可能性があります。

株価推移を見ても大きく下落しており、カメラや事務機器からの脱却の兆しが見えないことと配当金の減配が予測されるため大きく下落しています。

結論

ここまで書いた内容を総合すると私は【売り】となります。

1つはまだ医療機器などの分野へ成功の兆しがまだあまり見えないこと

2つ目は配当金の減配が予測されること

3つ目は現在売上主力のカメラ事業がコロナの影響を大きく受けるだろうということ

しかし1つ目の医療機器の売上構成比が上がっていった時は【買い】だと思います。

これからのキヤノンの動向に注目していきたいと思います。

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